「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。兄・松之助の縁談がらみで剣呑な目に会い、若き日のおっかさんの意外な恋物語を知り、胸しめつけられる切ない別れまで訪れて、若だんなと妖たちは今日も大忙し。くすくす笑ってほろりと泣ける「しゃばけ」シリーズ第六弾。
大好きすぎて大事に取っておき過ぎて、すっかり読むのに出遅れてしまったこのシリーズ^^;こうなってしまっては仕方がないのでゆっくり大事に読んでいきたいと思います(懲りていない)
「鬼と小鬼」若だんな危なかったですねー!本当に冥土に行っちゃったらどうしようかと…まあ、シリーズが続いているから大丈夫だとは思いましたが^m^若だんなはどこへ行っても優しくてお人好しなんですね。冬吉といつかどこかで逢えたらいいなー。
「ちんぷんかん」幼少期に寺に入った秋英は妖が見える師、寛朝に自分の代わりに客の相談を聞いてほしいと言われる。幼少期の秋英は可哀相だなと思いましたが、お坊さんにはなるべくしてなったような気すらしてしまいます。やっぱり師匠はちゃんと見抜いていたんですね。
「男ぶり」若だんなの父と母の馴れ初め話。どうして母は手代の父と一緒になったのか。可愛かったですねー。自分の事をたくさん褒めてくれてやさしい人。やっぱりそういう人の方がいいですよ。あんな男よりもよっぽどいいです←それにしてもお友達も随分露骨ですね。結局2人は結ばれたんでしょうかね。
「今昔」若だんなの兄松之助についに縁談が!しかし相手の姉妹にもいろいろな事情があり、更に若だんなは式神に襲われる!もうもう仁吉と佐助が暴れる暴れる^m^それでも真相は意外だったかも。
「はるがいくよ」最初が随分切ない感じで、若だんなどうしたんだろうと思ったら、こんな別れが待っているとは思いませんでした。若だんなが抗っていることは、仁吉や佐助も同じように想っていることなのだと私も途中で気が付きました。短い間だったけど小紅はとても幸せだったと思います。
<新潮社 2009.11>2019.11.30読了