杉村爽香、十八歳の秋。爽香にとって、今年の夏は最悪だった。父が脳溢血で倒れ休職、親友の今日子は、マリファナ売買に係わっていると噂の大学生・只野と交際して、爽香を悩ませていた。一方、只野の父が経営する会社に勤める酒井は、妻がサラ金会社から莫大な借金をしていると知らされて…。秋を迎え、危険な風が爽香をとりまく。好評シリーズ第4弾。
高校3年生の秋。進路もそうですが人生の岐路に立つ時期ですよね。爽香に今日子、明男は同じ高校に入学したけどきっと高校を卒業したらバラバラになる。それからも3人の関係が続いていくのか気になります。
今日子は医大を目指しつつも昨年恋人に振られたことで大学生の彼氏に依存している傾向があり、また相手がお金持ちで色々な噂がある人。爽香がお節介だと思いつつも今日子の事を気にかけます。そして明男の協力も得ようとしますが、そこに母親の存在が立ちふさがります。まだ恋人とも言えない状態なのに嫁姑みたいな関係になっていますよね^^;そして母親が明男を爽香の元へ行かせないために嘘を付いた。爽香はそれに気づきます。今後どうなっていくのかな…。
1巻目では明るくて元気な爽香だったけど、今回は何だかとても大人びていて切なくなりました。
また、事件に関しても加害者も被害者も運が無かったというかなんというか…。何で奥さんに一言確かめなかったのかなぁ…変なプライドがあったのかなぁ…。
<光文社 1991.9>2019.11.16読了