民には、早く希望を見せてやりたい。国の安寧を誰よりも願った驍宗の行方を追う泰麒は、ついに白圭宮へと至る。それは王の座を奪い取った阿選に会うためだった。しかし権力を恣にしたはずの仮王には政を治める気配がない。一方、李斎は、驍宗が襲われたはずの山を目指すも、かつて玉泉として栄えた地は荒廃していた。人々が凍てつく前に、王を捜し、国を救わなければ。―だが。

ああああああああ辛すぎるううううううう!!!!←
失礼いたしました。
第一巻に比べて、大分十二国記の世界と戴国についてを思い出せて来ていたので読むペースが上がった気がします。でも、もう内容が辛すぎる…。
泰麒は李斎から離れ王の座を奪い取った阿選と面会するため本陣の白圭宮へと向かったものの、軟禁状態で何も変わらない。それでも否が応でも厳しい冬の季節がやってくる。
一方李斎達も、驍宗の行方を捜すためにあらゆる箇所へ行って情報を集める。
みんな戴国に希望を持たせたい、民を何とかしたい、その一心なのに、その想いがこんな悪い方向へ進むとは思わなかった…でも、それでも、信じられない。まだ分からない。そして泰麒が白圭宮へ至った目的もはっきりしているようではっきりしていない・・・気がする。
希望の光が見えては消え、見えては消えが続いていてもう辛いです・・・どうかどうか光を。
ついにあと1週間で3,4巻が発売されますね。楽しみです。

<新潮社 2019.10>2019.11.1読了