私はある日、私からの挑戦状を受け取った。――20名の巨星との〈接触〉を開始すべし。
『楽園のカンヴァス』でルソーを、『ジヴェルニーの食卓』でモネを、『暗幕のゲルニカ』でピカソを、『たゆたえども沈まず』でゴッホを描いてきたアート小説の第一人者・原田マハが、キュレーターとして自身初となる展覧会を企画。
それに合わせ、以下20名の著名アーティストの真髄に迫る20作品を書き下ろしました。
猪熊弦一郎、ポール・セザンヌ、ルーシー・リー、黒澤明、アルベルト・ジャコメッティ、アンリ・マティス、川端康成、司馬江漢、シャルロット・ペリアン、バーナード・リーチ、濱田庄司、河井寛次郎、棟方志功、手塚治虫、オーブリー・ビアズリー、ヨーゼフ・ボイス、小津安二郎、東山魁夷、宮沢賢治、フィンセント・ファン・ゴッホ――。
アート、文学、映画、マンガ……
巨匠たちの創作の秘密を解き明かす、10年ぶりの書き下ろしアート短編集誕生!

9月に原田さんが監修のアート展〈20 CONTACTS〉が金閣寺で行われていたことは知っていました。でも、やっぱり行くことは出来ず^^;悔しい思いをしたのですが、書籍で少しでも触れることが出来て良かったです。
既に亡くなっている20人の巨星たちとコンタクトをする。面白い企画ですよね。
会ったことがないし、一緒にお話をすることは出来ないのに、インタビュアーが原田さんだから現実的でとてもリアルでした。
解説の方がおっしゃっているように、読んでいて笑みがこぼれるような対談もありました。
知らない方もいましたが、どの対談も面白かったです。でも、もう少し長くお話を聞きたかったな。質問が一つか二つだから仕方ないけれど。
個人的には宮沢賢治が印象的でした。きっと賢治だったらこうやって喋るんだろうなぁと想像しながら読むことが出来ました。

<幻冬舎 2019.8>2019.10.17読了