闇夜に現れる屋台「ほたる食堂」は、過去の記憶を一切持たない店主の神宗吾と、学生アルバイトの鈴井遙太が営む美味しいお店。今夜の一品、ビーフストロガノフの芳醇な香りに包まれ、いつもの平和な夜が始まろうとしていた矢先、一見客の紳士がもたらした「駆け落ちした一人娘の行方不明」事件によって、食堂は大騒動!大切な思い出のレシピに隠された、甘くてしょっぱい家族の物語。

シリーズ第3弾です。
相変わらず人の困りごとに首を突っ込む遙太。良い奴だから困っている人を何とかしたいと思っているんでしょうね。それでも自分一人ではどうにもならず結局神を頼りにして結局は巻き込まれるという^^;
神の記憶喪失は以前改善の余地がありませんでしたが、行方不明になっている女性の手がかりを探すためにもしかしたら神の過去も分かるかも…!と思うくだりもありましたが、結局そこでは分からずじまい。
更に一人娘の行方不明事件はどんどん不穏な空気が漂ってきて一体どうなるんだと思いましたが、そこはやっぱり名コンビのお陰で。前作の様にハラハラドキドキでしたが何とか収まって良かったです。
そしてとても気になる終わり方。
いよいよ次回は神の過去が明らかになるのでしょうか。楽しみです。

<講談社 2019.6>2019.8.27読了