恋の絵本 (1) すきなひと
桜庭 一樹
岩崎書店
2019-05-21


好きな人を待つ、夢のような時間
ある夜、「じぶん」とすれちがった。
「すきなひとがいるからおいかけてる」。
すきなひとなんていないのに。
でも……。
桜庭一樹と嶽まいこが誘う、夢のような満ち足りた時間。

絵本だけど、子ども向けというよりは大人向けだった気がします。
そして絵本でも、桜庭さんの世界観はそのままでした。
好きな人を待つ時間。
それは切なくもあり尊くもあり嬉しくもあり。
好きな人を待ち続けた後の世界には何が待っているんだろう。
難しい作品でした。
最初に大人向けと書いたけど、意外と子どもの方がすんなり受け止められるのかもしれないなぁ。

<岩崎書店 2019.5>