あの頃のわたしに伝えたい。明日を、未来をあきらめないでくれて、ありがとう。生きることに不器用な徹子と、彼女の幼なじみ・護。二人の物語が重なったとき、温かな真実が明らかになる。
大好きな加納さんの新刊。楽しみにしていました。
今回の物語は2編に分かれていて、「フラット」が護目線、「レリーフ」が徹子目線です。
護の目線はいかにも男の子って言う感じで読んでいて楽しかったです。徹子の事に関しても何だか不思議な子だな…と思うくらいででもとてもいい子で、護もなんだかんだで徹子の事を気にしていて、2人ともいい子だな。いつか一緒になってほしいなと思って読んでいました。それなのに突然の展開でそしてそこで終わるというとてつもなく気になる護目線の終わり方。
ずっと読む手が止まらなかったです。一方の徹子目線は気になっていたことの諸々が書かれているようでした。そしてちょっとファンタジー要素も加わります。だからか、読んでいて凄く辛かったです。徹子の持つ人とは違う力は残酷です。そしてその運命の始まりは、護の事。そして家族の事。
お母さんはあからさまでしたね。血のつながりがあっても相性とか仕方ないものはあるけど、それでも徹子の目線で考えたらちょっと酷い。徹子が親の言うとおりに生きていたら、きっとそれはそれで母親に責められたんだろうな…。
ずっとずっと一人で闘ってきたけど、それでも徹子は一人じゃなかったんですよね。
弥子ちゃんの言葉が凄く好きでした。徹子は息子の命の恩人。それが一番。そして心の底から徹子と護の幸せを願っている。それが伝わってきて、徹子はいい友達に巡り合えたなと思いました。
最後は涙が出ました。護はずっとずっと徹子を守ってくれていたんですね。まさに徹子にとってのヒーローだったんですね。読んでいるこちらもとても幸せな気持ちになりました。
<幻冬舎 2019.6>2019.7.23読了



仲間がたくさんいるから大丈夫だよ〜って徹子に言ってあげたくなりました。護くんもカッコ良かったです!(熊さんだけど笑)