ぼくの名前はズッキーニ(吹替版)
ガスパール・シュラター
2018-08-29


≪笑い、泣き、恋を知る。青空の下、子供達の声が駆け巡る───≫
いつも屋根裏部屋でひとりで絵を描いて遊んでいる少年イカールは、ママと二人暮らし。パパが“若い雌鳥(女性)"のもとに去ってしまってから、ママはビールを飲んでは怒ってばかり。ある日、いつものようにビールの缶でタワーを作って遊んでいる時、ママは不慮の事故に遭い、帰らぬ人になってしまう。事故を担当した警察官のレイモンは、ママがつけた“ズッキーニ"という愛称を大切にしているイカールを不憫に思いながらも、孤児院「フォンテーヌ園」に連れていく…。

66分という短い作品ですが、内容はとても濃くて考えさせられる物語でした。
登場人物たちの表情は海外作品みがあってちょっと最初は慣れませんでしたが^^;
孤児院で暮らす子供たちが抱える闇が聞いていて哀しくて切なくて。
それでも園長を始めここで働く大人たちは子供たちの意見を尊重しているところが好きでした。
そしてこどもたち。それぞれが抱える問題はフィクションではあるけど、ノンフィクションでもある。子供たちが見せる暗い表情に、苦しくなりました。
始めはケンカを売っていたシモンが誰よりもみんなの事を考えて行動している姿に感動しました。みんな良い子たちだったし、ズッキーニとカミーユは最後良かったねと思えたのだけど、1番印象的だったのはシモンだったかも。子供たちみんなの未来が少しでも明るいものになることを、祈るばかりです。