読書は本当に自由なもの。
思いっきり誤読したっていい。
少女小説からミステリ、古典から現代のベストセラーまで、本に溺れる愉しさ。
約15年分の書評を通して、桜庭一樹の人となりが見えてくる。
著者初の書評集。
【本書で取り上げられている作品・作家 ※掲載順に一部抜粋】
『聖少女』『クレーン男』『歳月』『丁家の人びと』『船を建てる』『ある秘密』『ケイト・モス 美しく呪われし者』『ロリータ、ロリータ、ロリータ』『ジェイン・オースティンの読書会』『さみしいネコ』『燃えるスカートの少女』『枯葉の中の青い炎』『クリスマスに少女は還る』『わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』『大人にしてあげた小さなお話』『むかし僕が死んだ家』『二十歳の原点』『アブサン・聖なる酒の幻』『予告された殺人の記録』『オーランドー』『さむけ』『血族』『ゴドーを待ちながら』『センセイの鞄』『セールスマンの死』『プロレス少女伝説』『死せる少女たちの家』『赤い薔薇ソースの伝説』
コナン・ドイル〈シャーロック・ホームズ〉シリーズ、小野不由美〈悪霊〉シリーズ、
伊坂幸太郎、エラリー・クイーン、吉野朔実、谷崎潤一郎、北欧神話ほか、多数。
書き下ろし書評には、スティーヴン・キング『IT』や、若林正恭『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』など。
道尾秀介氏、冲方丁氏、綿矢りさ氏、辻村深月氏との対談を収録。
桜庭さんの今までの書評を集めたもの。10年以上前のものから最近までありましたし、小説もバラエティに富んでいましたね。桜庭さんの読書日記も読んでいるので、海外小説がお好きなんだなと思っていましたがやはりそうで、私はちんぷんかんぷんでした^^;
でも、それで良いんですよね。自分が読みたい小説を読みたいように読む。小説という毒を浴びる。うーん!良い言葉です!私もどんどん浴びて浴び続けたいと思います。
そんな中で読んだことがあったのは「あるキング」「魔王」「ずっとお城で暮らしてる」「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」「〈悪霊〉シリーズ」ですかね。
「ずっとお城で暮らしてる」は桜庭さんの読書日記を読んで気になって手に取った本です。面白かったです。愛と狂気の物語でした。
作家さん同士の対談も面白かったです。作家さんによって仕事の仕方も本の読み方も、当たり前ですけど全然違って面白かったです。
<集英社 2019.5>2019.6.12読了