わたしたち住民の暮らしの施設として、独自のまちの文化を生みだす、そんな生き生きとした図書館を、どう創りだしていくか―。自由で楽しい利用法から建築のありかた、館員の仕事やコンピュータ化とネットワークづくりまで、全国の公共図書館の実例をもとに、考えてみよう。図書館の未来をわたしたちの手で切り拓くための必読の書。
著者さんの熱い想いが込められた作品でした。
図書館のない街に、ただ図書館という建物を作ればおわりというわけではない。いかに利用者が過ごしやすいか。また、利用しやすい場所にあるか。それが大事だと常におっしゃっていました。
また、それが叶わなくても利用者に来てもらうためにどう工夫をしていくか。
まさに「図書館は成長する有機体である」ですよね。
著者さんの図書館を作りたいという強い想いが伝わってきて、継承していけたら…と思いました。
以前読んだ岡本真さんという方は著者さんの作品を読んで図書館を作ろうと思ったそうです。
想いは繋がっているんだと改めて感じました。
<晶文社 1993.5>H31.3.21読了