鹿野靖明、34歳。筋ジストロフィー患者で、一人では寝返りも打てない。だけど、自由に生きたい!自ら集めたボランティアに支えられての自宅暮らしはわがまま放題。バナナが食べたくなったら、たとえ真夜中でも我慢しない。病院で、ただ生きているだけなんて、意味がない。そのわがままは命がけだった。実話から生まれた映画のノベライズ。

ノベライズではなくて、ノンフィクションの原作の方を読もうとしていたのですが、間違えました^m^
映画をみていないのですが登場する人物を俳優さんで想像すると読みやすかったです。口調がそのまま洋ちゃんだったのでニヤニヤしてしまいました。
ノベライズを読んでいても、ボランティアとは、障害者とは…。色々と考えてしまいました。私も美咲のように心を開いて一気に打ち解けるとかできないと思います。自分でそう思っていなくても「してあげてる」っていう気持ちがあるような気がしてちょっと怖いかもしれない。鹿野さんは凄いですね。始めは美咲の言うようにワガママを言っているように感じました。でも、1人で暮らしていて自分がやることだと思ったら当然の行動なんですよね。それが出来ないから人に頼む。
田中の言う「命懸けのワガママ」が本当に言葉の通りでした。
映画も観たいし、原作も読もうと思います。
でも、あとがき読みましたけど、映画化にあたっての脚色ちょっとひどすぎませんかね。お母さんの最初の設定はちょっとありえないです。変わって良かったです。

<文藝春秋 2018.12>H31.3.17読了