わるい食べもの (単行本)
千早 茜
ホーム社
2018-12-05


「いい食べもの」はもうたくさん!
気高き毒気が冴えわたる、異色の食エッセイ
WEB連載中からじわじわファンを増やし続けた話題作が、ついに書籍化!
幼少期をアフリカで過ごし、デビュー作『魚神』が小説すばる新人賞と泉鏡花文学賞をダブル受賞。『男ともだち』でも高い評価を得るなど文芸界のフロントを駆ける作家が、「食」をテーマに幼少期の記憶から創作の裏側、世の中への疑問まで多彩につづる初のエッセイ集。
「いい食べもの」情報が氾濫する今だからこそ、「わるい」を追求することで食の奥深さを味わい、ひいては生き方そのものを問う意欲作。

千早さん、あんなに細いのにものすごく大食漢なんですね…。読んでいるだけで胸やけを起こしそうでした^^;
私はちょっとでも調子に乗って食べすぎるとすぐにお腹が痛くなるので…。その胃袋が羨ましいです。
私も旅行に行ったらその場所のグルメをたらふく食べたいと思うのですが、腹痛が怖くてあまり食べられないのが悩みです^^;
確かに大好きな料理ってからだにわるいと言われているものが多いですよね。揚げ物とか、砂糖たっぷりとか。でも、からだにわるいと思っても好きな物はやっぱり食べたい。著者さんのその考え方はとても好きでした。共感文化はどうなんだと書かれていたけど^m^
私は旅行の時以外はほぼ自炊で、手間のかからないものばかりを作る傾向にあるんですけど、自炊でももうちょっと手間暇がかかったものを作ってみるとか、外食にしてもちゃんと下調べをして食べに行くとか、1食1食をもう少し大事にしたいなとこの作品を読んで思いました。
先ほども書きましたが、今はSNSが蔓延していて、共感文化になっているけど、自分が好きなら周りがなんと言おうと好き。で良いと思います。千早さんに絡んできた男性はきっとそちら側の人間なんですよね。
殿さん←も何だか素敵。そして千早さんと凄く価値観が似ているんだろうなーと思いました。
そして少し登場したカキ氷大好きな友人、書店員Aさんは完全に新井さんですよね^m^読んでいてニヤニヤしちゃいました。

<ホーム社 2018.12>H31.3.7読了