物語は時空を超え、常識を凌駕する。
累計100万部突破「八咫烏シリーズ」のベストセラー作家・阿部智里が、構想3年、満を持して書き下ろした最新長編小説。
平成と昭和、二つの時代で起こった不可解な事件。真相を求めて近づこうとする者たちを嘲笑うかのように謎は深まり、ほの暗い闇がひたひたと迫りくる。運命に導かれるようにしてたどり着いた先に待ち受けるのは、光明か絶望か。
鬼才・阿部智里の圧倒的な筆力と壮大なスケール感で、ジャンルをクロスして描く渾身作!
「八咫烏シリーズ」以外の作品は初めて・・・?なんですかね。
内容をあまり知らずに読み始めたのですが何だか不穏な空気だしホラーっぽい・・・。
でも、読む手が止まらずどんどん読み進んでいきました。平成と昭和、二つの時代で起きた不可解な事件。平成の方は事件ではないけど、途中で何となくつながりが分かってしまったのですがそれでもどう終着するのか、気になってあっという間に読んでしまいました。面白かったという表現が正しいかどうかは分かりませんが面白かったです。
戦時中の満州の話が出てきて、私は母が持っている漫画「あした輝く」を思い出しました。始めは満州が舞台で、そこで暮らす日本人が命懸けで日本に帰国するシーンが描かれていたので。地元の人の生き辛さも細かくリアルに表現されていて、読んでいて辛かった。こういう時代があったのだということは忘れてはいけないですよね、決して。
読み終えた後に見る表紙の彼岸花はちょっと怖いです。
<NHK出版 2019.1>H31.2.27読了
八咫烏シリーズと全く違った方向性で、ちょっとびっくりしました。
そして、残念ながら私には合わなかったです・・・。
トラウマが、トラウマの元凶を体験していない人に遺伝するのって、あまりに理不尽だなぁ…って思いました。
https://mina-r.at.webry.info/202012/article_2.html