表題作のほか、鼻/藪の中/奉教人の死/地獄変/舞踏会などを収録。短編の名手による珠玉の作品集。高校国語教科書に準じた傍注付き。
これまで高校国語教科書に掲載されたことのある短編を中心に編んだ、芥川龍之介の作品集。教科書に準じた注と図版がついて、読みやすく分かりやすい。理解を深める名評論と、付録として「羅生門」や「地獄変」のもととなった説話も収録。あわせて読むといっそう味わい深い。
私が「羅生門」を観劇するのは3月ですが一応予習ということで読みました。
いつの時代か忘れましたが国語の授業でやりましたね。内容は覚えていたままでした^m^ページ数は短いですしね。でもこの本は注釈がとても細かくて分かりやすかったです。漢字も難しかったので読み仮名がちゃんとついていてありがたかったです。でも、短い作品なのに人の羨望や憎悪が細かく書かれていますよね。これが歌舞伎でどう表現されるのか。楽しみです。
あとは「鼻」や「地獄変」などの有名な作品もちゃんと読めて良かったです。
<薩摩書房 2016.12>H21.2.19読了