テレビ探偵
小路 幸也
KADOKAWA
2018-12-25


1969年、イケイケで無類に楽しく、でもちょっといかがわしい、そんなテレビに誰もが夢中だったあの頃―コミックバンド「ザ・トレインズ」のボーヤとなって芸能界入りした19歳の葛西靖之(チャコ)は、個性的なメンバーや業界人たちに振り回されていつも忙しい。ある日、トレインズに土曜夜8時の新番組を持つ話が持ち上がった。スターへの道が拓けたことを喜ぶ者、音楽に専念できないことを危ぶむ者…間で右往左往するばかりのチャコだが、そんな中、生放送中の舞台で殺人未遂(?)事件が発生し―。停滞の時代にガツンと元気を届ける、昭和青春ミステリの開幕!

最初読み始めの段階で「8時だよ!全員集合!」のオマージュだなと思いました。
ドリフターズって最初志村さんは弟子入りみたいな感じじゃなかったっけ?ちゃんと調べていませんが。
それでもミステリ部分は小路さんらしい感じで良かったです。
メンバーそれぞれが巻き込まれる諸々。チャコの鋭さから解決していきます。
銀さんの最後には泣けました。きっとチャコちゃんなら大丈夫。
そして、理香さんとの展開が気になりました。良い感じに発展して行ったらいいな。

<角川書店 2018.12>H31.1.29読了