地域のハブとしての役割や知のアーカイブとして図書館への注目が年々高まり、各地で多くの計画が立ち上がっているが、実際の「図書館のはじめ方」は未整備な部分が多い。
多くの図書館の整備・運営の支援に携わり、多岐にわたる図書館をプロデュースしてきた著者が、みずからの経験に基づいていま必要とされる図書館整備の手法を惜しみなく紹介する。
図書館計画の読み方をはじめとした準備、図書館整備と地方自治体が抱える課題や論点、図書館整備の手法である従来方式/民間活用方式の長所と短所、具体的な進め方とおおよそのスケジュール――。
「どのように市民の意見を集約するのか?」「選定される事業者は?」など、よくある疑問への答えも簡潔にまとめ、図書館整備の勘所をコンパクトに紹介する実践の書。図書館員や行政の担当者は必読。

前作の「未来の図書館、はじめませんか?」から4年後に刊行されたこの作品。と言っても私が読んだのは数日前なのですが^^;それでもこの4年の間に著者さんの会社ではたくさんの図書館と関わられたみたいですね。
今はいろんな図書館が新しく建設されていますよね。
その地域の状況に応じたサービスが展開されていたりして、雑誌や写真などで見ているだけで楽しかったりします。でも、数十年前にラッシュの様に建設されて、今新しく建設となるとノウハウを知っている人がいなかったりするから大変なのかもしれませんね。
利用者や職員が使いやすい図書館をと言っても短期間でしか働けていない職員の場合だったら意見を出しにくかったりするかもしれないし…。
そう言ったことの対策もまとめられている作品だと思います。本当に実践の書でしたね。
でも関係者じゃなくても興味深く楽しく読みました。

<青弓社 2018.11>H31.1.25読了