「ゲス不倫」叩きから、「熟年離婚」まで…。世の中は、かくも男女の問題に満ち溢れている。甘美で魅力的なはずの関係はなぜ、今や絶望的なまでに我々を追い詰めているのか?男女の機微を知り尽くした作家とタレントが、出会いから恋愛の作法、不倫の在り方、看取りの瞬間まで、男と女を巡るあらゆる問題を徹底討論。しなやかでありながら、したたかでもある男女の「愉しみ方」を提言する。古典的男女観ともフェミニズムとも異なる視点の二人が、とかく男女に世知辛い日本社会を喝破する!

いやー…凄いですね。男女って。男と女でこんなに考え方が違うのか、捉え方が違うのかといちいちなるほど…と思いながら読みました^^;恋愛経験が薄い上に最近は恋愛自体に興味がないからか本当に疎くて…。芸能界で渦巻いている様々な恋愛事情も完全なる傍観として見ていましたけど、こうして対談形式で話されているのを読むと現実でも起こりうることではあるんだなーとやっぱり傍観している態勢でありつつも勉強になると言いますかリアルに感じると言いますか…。
壇蜜さんの考え方、好きです。何だか究極のものもありますけど^^;私が男を養ってやる精神も私はないですが、なんとなく分かるなと。表紙にいきなり「臓器」なんて言葉が出てくるからびっくりしましたけど、壇蜜さんの前職の事がきっと関係しているんでしょうね。そんなに生々しく人と対峙するお仕事だったとは。
林先生もおっしゃっていましたけど、壇蜜さんが他のグラビアの方とちょっと雰囲気が違うと感じるのはどこかしらに「死」を感じるからなのかもしれませんね。壇蜜さんの意見が小気味いいことが多々あって、読んでいるだけなのに何だかすっとしたりもしました。面白かったです。

<集英社 2017.11>H30.12.26読了