本は日用品。だから毎日売ってます――。
ときに芥川賞・直木賞よりも売れる「新井賞」の設立者。『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』(秀和システム)も大好評の型破り書店員・新井見枝香による”本屋にまつわる”エッセイ集!
「新文化」連載エッセイ「こじらせ系独身女子の新井ですが」に加え、noteの人気記事、さらには書き下ろしも。装幀、カバーイラスト、挿絵は寄藤文平!
新井さんの作品第2弾。
前作は本の話というよりは新井さんご自身の話がメインだったので、失礼ながら若干肩透かしをくらった感じだったのですが(面白かったけど)こちらは雑誌に連載されていたものを編集した作品なので本を通してのお話が多かったです。分かる分かると思うところがたくさんあって楽しめました。
私もよく聞かれます。1か月に何冊読むの?って。人によっては1週間とも聞かれる。1番酷かったのは1日に何冊読むの?って聞かれたこと。いや、1日で読めるのなんてせいぜい1冊だから。休日に何もすることが無くてひたすら読んでて数冊って言うこともあるけど、こういう聞き方をするってことは本当に本を読まない人なんだろうなと思いました^^;もしくは速読できる人で1日に何冊も読める人か←
私はブログをやっているから1か月にどれくらい読むのか1年にどれくらい読むのか何となくは把握しているけど、普通ちゃんと数えないですよね。
この作品の中で新井さんが読んだ本の話なんていちいち覚えていないよ!なんて書かれていたところがあったのですが、それこそブログをされている方はちゃんと覚えていて細かく考察されている人もいるので、私なんて読んだらすぐ忘れちゃう。もったいないのかなぁなんて思っていたのでちょっと救われました^^本は日用品。消耗品。だからすぐに買うし読んだらすぐに捨てる。この感覚が良いなーと思いました。
以前テレビか何かで作家の中山七里さんが本1冊を読んだだけで大きな世界を知ることが出来る。それを映画1本見るくらいの値段で買えるなんて本当に得だ!とおっしゃっていて、うんうんとうなずいたのを思い出しました。
読んだことのある作品もたくさん出てきましたし、本屋さんの裏側も知ることができて良かったです。紙袋って無料でもらっているけど本当に高いのね。私はもらうときは大体ビニールだけど、ビニールで良さそうなら紙袋出されても断ろうかな…。
新井さんの本の話、書店の話、もっと知りたいです。続編も待っています。
そしてあわよくばお会いしてみたい…。書店でお見かけしたら本買いますので握手してください…。
<講談社 2018.10>H30.12.4読了