プリンセス刑事 (文春文庫)
喜多 喜久
文藝春秋
2018-10-06


女王統治下にある日本。現女王の姪で、王位継承権第五位の王女・白桜院日奈子が選んだ職業は、なんと刑事だった!?「ヴァンパイア」と呼ばれる殺人鬼による連続殺人事件の捜査本部に配属された日奈子と、彼女のパートナーに選ばれた若手刑事の芦原直斗は、果たして凶悪な犯人を逮捕することができるのか―?

設定が面白かったですね。女王統治下ってイギリスに近いのかな…。
王位継承権を持つ日奈子が選んだ職業は刑事だった。ヴァンパイア事件の捜査に当たるため、ある弱点を持つ芦原が日奈子とバディを組むことになります。
このプリンセスが情熱が有り余っているのか聞き込みなのに容疑者候補に言っちゃいけないことまで言ってしまったりするから芦原と同様にハラハラしながら見守っていました。
でも、ドジなわけでもないしわがままなわけでもなく、信念を持って仕事をしていることが伝わってきてそこは良かったです。
過保護すぎる警備をする竹野とか、芦原の同僚の間々田とか、妹を心配する日奈子の兄とか他にも個性的なキャラクターが登場しますし、読んでいて面白かったです。
ヴァンパイアに関してはもう性格異常者としか言いようがないですよねー。気持ち悪かった。
このバディのこれからも読むことが出来るのかな?楽しく読みました。

<文芸春秋 2018.10>H30.11.27読了