(P[あ]4-12)よろず占い処 陰陽屋開店休業 (ポプラ文庫ピュアフル)(P[あ]4-12)よろず占い処 陰陽屋開店休業 (ポプラ文庫ピュアフル)
著者:天野 頌子
ポプラ社(2018-02-28)
販売元:Amazon.co.jp

瞬太がいなくなった!?
夏休み直前、陰陽屋でバイト中の瞬太の前にあらわれた実の母親を名乗る二人の女妖狐。育ての母みどりも含めた三人を目の前に、どうしていいかわからなくなった瞬太は、雷鳴とどろく嵐のなか店を飛び出していってしまった。それきり二日、三日、…ひと月たっても、戻ってこない長い家出に周囲の心配はつのり、陰陽屋にも埃がたまり始めるが、その頃瞬太は──。
思春期妖狐高校生と、掃除のできないイケメン陰陽師、へっぽこコンビのシリーズ第10弾!

シリーズ10冊目です。著者さん本人もおっしゃっていましたが、読み始めた頃はこんなに長いシリーズになるとは思わなかったなぁ。
前作でついに瞬太の生みの母が登場!…と思ったら事態は思わぬ方向へ向かい、瞬太は現在の両親に迷惑はかけられない、自分はどうしたらいいのかと混乱し、店を飛び出してしまいます。近所の人に「旅に出る」と言い、行く場所もないため両親や祥明が予想した通りの場所へ向かおうとしていたのですが、思わぬ人に声をかけられ思わぬ場所へ行きついてしまいます。
私は羨ましかったけどなぁ。1か月あるなら毎日観光したい…。
それにしても瞬太は高校3年生の割に本当に物事を知らなすぎですね。
留年云々以前に世間の色んなことを勉強すべきだと思いました。
まあ、私が偉そうに言えることではないんですけど^^;
それでも生みの母親が明らかになって、少し進展はしていくのかな。
瞬太の成長が止まり始め、人間と暮らしていくのが難しくなってきて、岐路に立たされつつあります。個人としては瞬太を心から愛し、18年も育て続けてくれた今の両親のもとにい続けてほしいとは思いますけど…。

<ポプラ社 2018.3>H30.11.26読了