
著者:山口恵以子
角川春樹事務所(2018-08-09)
販売元:Amazon.co.jp
姑の一子と嫁の二三に手伝いの万里の三人で営む「はじめ食堂」は、今日も常連客で大にぎわい。そんなある日、常連のひとり三原が、一子たちをお花見に招待したいという。三原は元帝都ホテルの社長で、十年程前に妻を亡くして、佃のタワーマンションに一人住まい。一子は家族と親しい人を誘って出かけるが…。心温まる料理と人情で大人気の「食堂のおばちゃん」シリーズ、第四弾。
大好きなシリーズです。また会えて嬉しかったです^^食堂に出てくるご飯はどれも美味しそうで一子も二三も本当に素敵で、常連さんも個性的で面白くて。今回も色々なお話がありましたが最後はほっこりしました。
「おせちのローストビーフ」おせちにローストビーフが入っているなんて豪華!食べてみたいなーと思いながら読みました^^万里も成長しているんですね←悪に立ち向かうメイたちがかっこよかったです。
「福豆の行方」この話は腹が立ったし切なかったですね…。メイたちの弱さに付け込んだというか…。メイは素敵だから、きっと今後良い人が見つかりますよ。そう信じています。
「不倫の白酒」伯父さんの事が好きで、結婚してほしくないからしたくもない恋愛をする。その気持ちはよく分からないけど、それくらい好きだったってことですよね。一子の言葉が重たかったです。二三同様心配になってしまいましたけど。まだまだ元気でいてくれないと困ります!
「ふたりの花見弁当」常連客の三原に誘われて常連客達と一緒に家を訪れ、お花見を楽しんだ御一行。良いなー凄く楽しそうです。血のつながりがない知人がこんなにたくさんいるって、幸せなことですよね。
「サスペンスなあんみつ」私は高級料理店というものはほとんど行ったことが無いですけど、だいぶ時間が経っているとはいえ変わっていたら少し寂しいかもなぁ。それでも何十年経っても生き続けているお店なのだから、色々あったんだろうなとも思いますよね。タイトルの意味が分かったとき、何だかスカッとしました^^良いオチでした。
また続編を待ってます!
<角川春樹事務所 2018.8>H30.10.23読了