愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)
著者:角田 光代
中央公論新社(2000-03-01)
販売元:Amazon.co.jp

空き地で花火をして大声で笑い、終電のプラットホームに声を響かせて走り、夜の闇に声を溶かすように尽きない話をし、言えなかったことや悲しいことを手紙に書き―。時間を気にせず靴を履き、いつでも自由な夜の中に飛び出していけるよう…恋人のもとへ、タクシーをぶっ飛ばそう!初エッセイ集復刊。

妹が友人からもらった本だそうです。でも妹は本をあまり読まない人で、もらってから数年経っても読んでいないから申し訳なく感じたらしく読んで!と強制的に貸し出され^^;読みました。
角田さんが若そうだな…と思ったら、1991年に出版された作品なんですね。途中で20代半ばと書かれていて納得しました。
何だか青春しているというか、なんというか…。
今までそこまで大した恋愛をしてきていない私としてはどうも冷めた目で読んでしまって^^;ダメですね。まあ共感は出来ませんでした。
でもきっと、私がおかしいのであって20代はこういう感じなんですよね、きっと。
人を好きになったら一生懸命で真っ直ぐ。眩しいですね。
印象的だったのは角田さんの友人の話で、顔は良いけど人間的にダメな男と出会い、帰りのタクシーでの仕打ちから運転手に励まされた話。タクシーの運転手さんが素敵すぎました。
若いって武器ですよね。その武器をほとんど使わないまま今に至ってしまって、私は後悔していないけどこういうもんなんだよね普通はと俯瞰して読めて良かったのかもしれません(笑)

<大和書房 1991.12
 中央公論新社 2000.3>H30.9.25読了