
著者:桜木 紫乃
KADOKAWA(2017-09-29)
販売元:Amazon.co.jp
直木賞作家の新たな到達点! 書くことに取り憑かれた女はどこへ向かうのか
空が色をなくした冬の北海道・江別。柊令央は、ビストロ勤務で得る数万円の月収と、元夫から振り込まれる慰謝料で細々と暮らしていた。いつか作家になりたい。そう思ってきたものの、夢に近づく日はこないまま、気づけば四十代に突入していた。ある日、令央の前に一人の編集者が現れる。「あなた今後、なにがしたいんですか」。責めるように問う小川乙三との出会いを機に、令央は母が墓場へと持っていったある秘密を書く決心をする。だがそれは、母親との暮らしを、そして他人任せだった自分のこれまでを直視する日々の始まりだった。自分は母親の人生を肯定できるのか。そして小説を書き始めたことで変わっていく人間関係。書くことに取り憑かれた女はどこへ向かうのか。
久しぶりに読みました。桜木さん。
どうして読もうと思ったかというと、新井賞受賞作だったからです。
新井賞とは?と思った方はネットで調べてください。話すと長くなるので←
新井さんが選んだ作品だから!と思って読みましたが、やっぱり私は桜木作品はもう良いかな…。どうしようもない、分かっている厳しい現実を突きつけられるから。夢を見ていてもそんなのは叶わないんだよ、現実を見なよってぶった切られているような気分になります^^;
多分、私の今の気持ちと合わなかったんだと思います。私の気持ちがもう少し晴れていたら、また印象は変わるのかな。気持ちが前向きの時に読まないと、桜木作品はダメですね、落ち込んじゃう。
登場人物の中では私は美利がすきだったかな。ちゃんと自分を持っていて地に足付けて生きていて、しっかりしていて頼もしかったです。だから、令央を見ていてイライラするのも分かるなーと思いました。
ミオも若い時はちょっとあれだけど、年を取ってからのミオは素敵でした。こんな風に年を取れたら良いな。太るのは嫌だけど。申し訳ないけど、令央の事はあまり好きになれなかったな。最後、少しだけ変わったのは良かったかなと思うけど。
<KADOKAWA 2017.9>H30.9.12読了
さっき、桜木さんの『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』を読んだ処なのですが、もしかして、苗坊さん読んでないかなーって、こちらに来て検索した処だったんです。
で、こちらの記事を読んで、初めて「新井賞」なるものを知って(そういえば聞いたことあったんですけれど、ハッキリはインプットされてなかった)
その新井さんの2020年度後半期の作品が、『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』だったみたいで。
それで、新井さんってどんな人ぞ?って検索したら、去年あたりから、書店員+ストリッパーにもなったとのことで、またまたビックリ。ストリッパーは桜木さんの影響?から、だったみたいで
苗坊さんだったら全部ご存知かもしれないのに、長々と書いちゃってごめんなさい。