
著者:三浦 しをん
KADOKAWA(2018-05-26)
販売元:Amazon.co.jp
横浜で、ミッション系のお壌様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌なののと、外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手のはな。二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士となる。しかし、ののには秘密があった。いつしかはなに抱いた、友情以上の気持ち。それを強烈に自覚し、ののは玉砕覚悟ではなに告白する。不器用にはじまった、密やかな恋。けれどある裏切りによって、少女たちの楽園は、音を立てて崩れはじめ…。運命の恋を経て、少女たちは大人になる。女子の生き方を描いた傑作小説。女子校で出会い、運命の恋を得た少女たちの20年超を、全編書簡形式で紡いだ、女子大河小説の最高峰。
物語の全編が書簡でのやりとりです。
高校で出会ったののとはな。2人の性格も境遇も正反対の2人。それでも気が合い、親友となっていきます。そして親友以上の関係になっていく2人。
2人は恋人同士となり、幸せな時間を過ごしていた。それでもその時間は長くは続かない。その元凶は茜…だったのかな。はなが茜を許せないという気持ちは分かりました。
でも、2人は恋人という関係は解消されて良かったのかなと思います。
茜とはなの恋愛という価値観が違うと思ったので。価値観なんてみんなそれぞれだとは思うけど。高校を卒業した後のののへ宛てた手紙にはなはののが結婚したらとか、子どもが出来たらとか、そういうことを言っちゃうんだ…と思ったので。
はなの天真爛漫さはときに残酷だなと思いました。
はなの文章は読んでいてイラッとすることもあったけど、大人になってからのはなの決意が凄すぎて私も茜と同様、心配するようになっていました。
はなはブレない。芯の強い女性だったんだなと思いました。
どうかはなが無事であります様に。そう願って読み終えました。
<KADOKAWA 2018.5>H30.6.30読了
私も読みました。
うーーん、、、しをんさんの小説は、基本大好きなことが多いのだけれど、本作は、何か、ちょっと、しっくりは来なかった感じです。
最初の方で、ののと教師が・・・って処で、嫌悪感が・・・。
どうしても、そこからは、気分が盛り下がってしまいました。
ラスト、どうなったのか、、、宙ぶらりんで気になります。