
著者:柏井 壽
小学館(2018-04-06)
販売元:Amazon.co.jp
連続ドラマ化もされた美味しいミステリー最新作第五弾!
もう一度あの「食」に出会えたら、彼の本当の気持ちがわかると思ったんです――。京都にある看板のない食堂には、思い出の味を求めて今日も迷い人が訪れる。元彼と別れた原因の親子丼、亡き息子の優しさが詰まっていた焼売、妻と息子が好きだったのに、どんな味だったか思い出せないきつねうどん。夕食を家でとらない元夫が毎晩食べていたおでん、遭難しかけた際におばあさんが食べさせてくれた芋煮、ひとめぼれした彼が完成させたかったハヤシライス。盛りだくさんなメニューを鴨川流・こいし親子が今回も見事に捜し出します。
シリーズ第5弾。今回も色んな人が鴨川食堂を訪れていましたね。
最初の親子丼を求めてきた女性。何だか現代の象徴のような人でしたねー。私はインスタはしないのでそこまでやりませんけど(でもブログとツイッターにはアップしてるか)食べるよりも写真を写すことの方が重要な感じがしていい印象はありませんでした。
美味しくないものは食べたくないし、折角観光地に来たから人気のお店に行ってみようなら分かるんですけど、そう言うことでもなかったですよね。私も行列は苦手なので^^;元カレの気持ちがよく分かりました。親子丼も気になったけど、城興寺も気になりました。行ってみたいな。最後のハヤシライスのお話も好きでした。いくつになっても一目ぼれはするし、恋愛だってするし、彼が恋をしたことで人生楽しそうにしているのが素敵でした。だから、最後は切なかったですね。
今回も良いお話でした。
<小学館 2018.4>H30.6.2読了