豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件
著者:倉知 淳
実業之日本社(2018-03-28)
販売元:Amazon.co.jp

戦争末期、帝國陸軍の研究所で、若い兵士が倒れていた。屍体の周りの床には、なぜか豆腐の欠片が散らばっていた。どう見ても、兵士は豆腐の角に頭をぶつけて死んだ様にしか見えなかったが―?驚天動地&前代未聞&空前絶後の密室ミステリの真相は!?ユーモア&本格満載。猫丸先輩シリーズ最新作収録のミステリ・バラエティ!

倉知さんの新刊。短編集ですが相変わらず奇想天外なストーリーばかりです。
表題作がまた面白かったです。ことわざというか言い回しでこういう言葉がありますけど、まさにそんな状況で豆腐で人が殺せるのか?一体どんなトリックが使われたのか、考えてしまいましたが、ある人が考えた仮説が正しいのかなと思います。戦争中ですからね…。色んな人の色んな想いが蠢いていて、怖い時代だったと思います。残った若い2人の兵士が戦後無事に故郷へ帰れたことを望みます。
そして!久々に登場しましたね!猫丸先輩!相変わらず!嬉しい!
フリーターのような生活で、見た目は小柄で童顔。高校生のようだけど実際は30過ぎた年齢不詳の猫丸先輩。今回も面白い登場の仕方をしてました。着ぐるみをずっと着て行動してるのとか想像するだけで面白い。内容は結構シリアスなのに^^;
そしてみんながうんうんうなっている事件に対してさらっと答えちゃうそこも相変わらず。またどこかで会えるかな。会えるのを楽しみにしています^^

<実業之日本社 2018.3>H30.5.8読了