クローゼット
著者:千早 茜
新潮社(2018-02-27)
販売元:Amazon.co.jp
わたしの心の中のいちばん弱い部分――。そこは誰にも覗かれたくない場所。秘密に束縛され、男性が苦手なまま大人になった洋服補修士の女。要領よく演技するのが得意だけど、好きな事から逃げてばかりいるフリーターの男。洋服を愛している。それだけがふたりの共通点のはずだった――。絶対に消えない記憶を、隠し続けるのはいけないこと? 一歩前に、もっと前に。あなたの勇気を後押しする長編小説。
優しい物語でした。哀しくてでも温かくて優しい。
私設の美術館が舞台というのもまた魅力的です。こんな空間があったら私も入り浸りたい…。読んでいて少し前に読んだ「テーラー伊三郎」を思い出しました。
自分が良いと思うものを素直に良いと言えない。人と違うことをすると批判され、異質だと揶揄される。堂々と好きなものを好きと言える環境だったら良かったのに。
芳が小さな時に受けた心の傷。その過去からやりたいことから逃げている芳。でも、その想いは気付いてくれる人がいた。きっと館長は芳のその鬱屈とした想いを感じ取ったから迎えてくれたんでしょうね。
それぞれに傷を抱えていた纏子と芳だけど、2人が出会ったことでそれぞれが前を向いて生きていくことが出来たのかなと思いました。
これからの纏子と芳と晶も見てみたいと思いながら読み終えました。
<新潮社 2017.2>H30.3.11読了
著者:千早 茜
新潮社(2018-02-27)
販売元:Amazon.co.jp
わたしの心の中のいちばん弱い部分――。そこは誰にも覗かれたくない場所。秘密に束縛され、男性が苦手なまま大人になった洋服補修士の女。要領よく演技するのが得意だけど、好きな事から逃げてばかりいるフリーターの男。洋服を愛している。それだけがふたりの共通点のはずだった――。絶対に消えない記憶を、隠し続けるのはいけないこと? 一歩前に、もっと前に。あなたの勇気を後押しする長編小説。
優しい物語でした。哀しくてでも温かくて優しい。
私設の美術館が舞台というのもまた魅力的です。こんな空間があったら私も入り浸りたい…。読んでいて少し前に読んだ「テーラー伊三郎」を思い出しました。
自分が良いと思うものを素直に良いと言えない。人と違うことをすると批判され、異質だと揶揄される。堂々と好きなものを好きと言える環境だったら良かったのに。
芳が小さな時に受けた心の傷。その過去からやりたいことから逃げている芳。でも、その想いは気付いてくれる人がいた。きっと館長は芳のその鬱屈とした想いを感じ取ったから迎えてくれたんでしょうね。
それぞれに傷を抱えていた纏子と芳だけど、2人が出会ったことでそれぞれが前を向いて生きていくことが出来たのかなと思いました。
これからの纏子と芳と晶も見てみたいと思いながら読み終えました。
<新潮社 2017.2>H30.3.11読了
感じがひしひしと伝わって来ますよねー。
18世紀から現代までの衣装が網羅されて
展示されている様は、さぞかし見事でしょうね。
モデルがあるということなので、観に行って
みたいですね〜。
纏子と芳の繋がりは、さすがに都合良すぎ
だろうと思わなくもなかったのですが、纏子の
トラウマを乗り越えさせるには、こういう設定に
する他なかったのでしょうね。
私も、今後の二人(+晶)の関係がどうなるのか
見てみたいです。