
著者:加藤 シゲアキ
扶桑社(2017-12-12)
販売元:Amazon.co.jp
2025年。ゲーム会社に就職した光太は、気鋭のクリエイターとして活躍しながらも、心に大きな喪失感を抱えていた。そんな彼の前に、再び現れたチュベローズの面々。折しも、不気味な女子高生連続失踪事件が世間を騒がせ、光太が心血をそそぐプロジェクトは大きな壁にぶつかろうとしていた。停滞した時間が一気に動き出そうとするなか、否応なしに過去と向き合った末に、光太がたどりついた10年前の恐ろしくも哀しい真実とは―。
いやービックリしました。まさかこういう展開になろうとは。
読み進めていくにつれ、チュベローズの人たちと関わっては行くけど光太はもうホストではないのにどうしてこのタイトルなんだろうと思い始めていったのですが、最後の最後、こういう意味だったのかと分かった時、こう繋がっていくのかと何だか胸が熱くなり、そしてとても切なくなりました。そういう意味だったんですね。
光太が働くゲーム会社で起きた出来事、女子高生連続失踪事件、そして10年前の出来事の真実、色んなことがこの1冊で繰り広げられます。そしてそれが全て一つに繋がっていく…というわけではないのが面白かったですね^m^でも、それぞれが全て10年前の伏線になっている。AGE22と繋がっていて、それが面白かったです。
AGE22を読み終えた時、まさかAGE32がこういう展開になるとは、全く予想外でした。
光太は真実を知って絶望して立ち直ってまたチュベローズで働くとかそう言うことかなと思いましたけど、浅はかでしたね(笑)
読む手が止まりませんでした。出来ればAGE22とAGE32は時間を開けないで読んだ方が良いと思います。
<扶桑社 2017.12>H30.2.14読了