めがね(3枚組) [DVD]めがね(3枚組) [DVD]
出演:小林聡美
VAP,INC(VAP)(D)(2008-03-19)
販売元:Amazon.co.jp

南の島の小さな街。プロペラ機でこの地に降り立ったタエコはハマダという宿泊施設にやってきた。宿の主人はユージ。ほか高校教師のハルナや海辺でかき氷屋を開くサクラが、この宿に出入りしている。タエコは観光をしようと名所を聞くが「ここは観光する場所はない。たそがれるだけです」と説明される。独特の空気が流れ、やさしいような、なれなれしいような不思議な人々にとまどうタエコは宿を変える決意をするが、新しい宿泊施設はとんでもないところだった…。やがてタエコを「先生」と呼ぶ青年が、ハマダを訪れる…。
 『かもめ食堂』の荻上直子監督が、再び小林聡美主演で描くヒューマンドラマ。『かもめ食堂』同様に、ゆっくりと心地よく気持ちいい時間が流れていく、やさしくておかしな映画だ。海、空、緑、土が美しく映し出され、その楽園のような島で人生を徐々にリフレッシュしていくタエコの心の変化を追ってゆく。何も起こらないけれど、タエコとともに、見る者の心も解き放っていく演出がうまい。『かもめ食堂』同様に、ハマダの料理もいわゆる家庭料理でおいしそう。こんな島があったら、休みごとに行ってみたいと思わせる、心をやさしく包み込むようなファンタジーだ。共演はもたいまさこ、光石研。市川実日子、加瀬亮など。

この映画、前々から気になっていたのですが、気になっているままでいたらもう公開されて10年が経つんですね。びっくり。
「かもめ食堂」がとても好きだったので、荻上監督作品と聴いて観たいなと思っていました。10年越しでようやく観ました。
タイトルしか知らない状態で観たので最初はとても戸惑いましたが^^;
タエコのようにこの島の人たちや雰囲気に少しずつ慣れていったような気がします。
後々いろんな気になることが回収されるのかなと思ったのですが、されないままでしたね。それがびっくりでした。
タエコがどこからどうしてこの島にやってきたのか。「先生」とは?とか。サクラの色んな謎。ヨモギは誰?とか。
でもまあそういう謎もこのゆるい雰囲気の映画で解明するのは似つかわしくないような気もします。
たそがれるの、私も苦手な気がします。何もしないで瞑想のようにぼーっと過ごすって言うことが私には出来ない。つい色々考えてしまいます。タエコのように今の仕事や生活から抜け出して、何もない場所で何をすることもなくぼーっとするというのも必要な気がしました。