
著者:蒼月 海里
角川春樹事務所(2015-09-01)
販売元:Amazon.co.jp
大学を卒業して入社した会社がすぐに倒産し、無職となってしまった名取司が、どこからともなく漂う珈琲の香りに誘われ、古書店『止まり木』に迷い込む。そこには、自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門がいた。この魔法使いによると、『止まり木』は、本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れる不思議な古書店らしい。ひょんなことからこの古書店で働くことになった司だが、ある日、亜門の本当の正体を知ることになる。切なくも、ちょっぴり愉快な、本と人で紡がれた心がホッとする物語。
初読み作家さんです。タイトルに惹かれて読んだのですが、良いな良いなーこういうところがあったら本当に働きたいです。本や人との「縁」を無くしたものの前にだけ現れる不思議な古書店。その不思議さが少しだけ垣間見えましたね。続編があるのは知っていましたが、結構たくさん出ているみたいでびっくり。実際にある本がたくさん登場しますし、神保町にある実際のお店も出てきているのでとても興味深いです。実際に行ってみたくなります。
面白かったんですけど、亜門の正体のくだりが駆け足であっさりしていたのが残念だったかな。何か指定があったのでしょうか。まだ、その「縁」があるお客様があまり登場していないので今後も読んでいきたいと思います。
<角川春樹事務所 2015.9>H29.11.10読了