櫻子さんの足下には死体が埋まっている ジュリエットの告白 (角川文庫)櫻子さんの足下には死体が埋まっている ジュリエットの告白 (角川文庫)
著者:太田 紫織
KADOKAWA(2017-08-25)
販売元:Amazon.co.jp

「帰ったら、2人で旅行しよう」。突然、東京の兄さんからきた連絡。2人きりでどこに?と悩む僕、正太郎に、櫻子さんが言った。「足寄と網走だ」。どうやら見たい骨関係の展示があるらしい。かくして兄さんと櫻子さん、僕という不思議な組み合わせで、秋の北海道旅行が始まって…。(「ケルヌンノスの妙薬」)旅の途中で明かされる、正太郎の秘めた想い。一方、友人の鴻上百合子には、宿敵・花房の影が忍び寄り…。話題のキャラミステリ決定版!

今回は2つの物語で構成されています。まず初めに体調を崩した鴻上を皆でお見舞いに行くところから始まります。そして正太郎と兄篤志と櫻子とでの足寄と網走の旅。この3人の旅は読んでいる側も盛り上がらないだろうなーと思っていましたよね^^;お兄さんあんまり知らないけど、櫻子と話が合うとは思えないし…。それでもそれなりに楽しめたようだし、お兄さんが本気で正太郎の事を心配していることも分かったので良かったです。
2つ目がかつて正太郎と櫻子が助けた子供の姿が見えないということで、みんなで捜索していく中、花房の影が忍び寄ってきて…という話。こっちの方がハラハラドキドキなのですが、そして捜索していく中で正太郎と櫻子の身近な人物も巻き込まれている可能性があると分かっていきます。
正直花房って誰だったっけ?くらい前のことになってしまったのですが^^;それでもどうなっていくか気になります。新刊もう出ているんですよね。刊行ペースが速いですね。読むのが楽しみです。

<角川書店 2017.8>H29.11.7読了