探偵さえいなければ探偵さえいなければ
著者:東川 篤哉
光文社(2017-06-16)
販売元:Amazon.co.jp

関東随一の犯罪都市と噂される「烏賊の都・烏賊川市」では、連日、奇妙な事件が巻き起こります。時には、私立探偵・鵜飼杜夫が駆けつけられないことも。でも大丈夫。この街では事件もたくさん起こるけど、探偵もたくさんいるのです。ひょっとしたら、探偵がいなければ事件も起こらないのかも…。日本推理作家協会賞にノミネートされた佳編「ゆるキャラはなぜ殺される」など、安定感抜群のユーモアミステリ5編を収録した傑作集!

鵜飼探偵のシリーズ久しぶりでしたねー。相変わらずのゆるい感じが懐かしさすら感じました^m^
「倉持和哉の二つのアリバイ」こちらは鵜飼探偵がアリバイ工作として利用された話。犯人は嘘をつくのが下手ですね。まあ、このシリーズ全体に言えることなんですけど。犯人がちゃんとアリバイ工作のために時間を覚えておいてと言っていたのが細かく覚えすぎてて玉砕とか上手い終わり方でしたねー。
「ゆるキャラはなぜ殺される」この事件は事件よりもゆるキャラの中身の真相の方が印象強くて被害者とかトリック?とかがなんか霞んでいきましたね^^;そのオチが面白かったです。
「博士とロボットの不在証明(アリバイ)」ロボットは何だったんでしょうねー。博士をたきつけるだけたきつけて、最後のオチは予想通りでしたけど、その姿は演技なのか本当だったのか、どちらなんだろう。
「とある密室の始まりと終わり」いやー…気持ち悪かった。真相を想像するだけで気持ち悪かったです。まあ、当の本人が一番気持ち悪かったでしょうけど^^;簡単に言えば自業自得なんですけどねー。
「被害者によく似た男」この話がトリックとして1番面白かったかもです。最後、刑事たちは間違えたままお話が終わるのかなと思ったらまさかのオチが待っていてやられました^^;

<光文社 2017.6>H29.8.11読了