真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)
著者:大沼 紀子
ポプラ社(2017-06-14)
販売元:Amazon.co.jp

真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」。希実の母・律子の死から五年の月日が経ち、暮林や弘基の周辺には様々な変化の波が訪れていた。それは、常連客である斑目やソフィアやこだま、美作親子や多賀田たちにとっても同様だった。そしてもちろん、希実にとっても……。累計140万部突破のベストセラー「まよパン」シリーズ、ついに完結!!

前作の内容をスッカリ忘れた状態で読んでいたのですが^^;
でも、この完結編が前作から4年も経過しているとは!びっくり!
その4年の間にブランジェリークレバヤシの周りの人たちにいろんなことがあって、それが細かく書かれていて良かったかな。
班目氏にはビックリだったな!まさかそんなことになっているとは!人生分からないすね←
班目、ソフィアとこだま、弘基、希実、暮林の順で展開していくのですが順番も良かったですね。意外とこだまの成長ぶりにびっくりしたりして。小生意気に成長してましたね。でも、家庭が複雑な中でいい子に育ちましたね。ソフィアのお母さんに対してもソフィアに対しても希実に対しても、ちゃんと気を遣って自分の言葉で相手に伝えていて。このまま小生意気な優しい青年に成長していってほしいです^^
そして弘基と希実ですよ。お互いに想い合ってるのにすれ違っているというかお互いの気持ちをここまで正反対に受け取るかっていう感じでしたけど。でも相手の事をちゃんと大事に思っていたらきっと大丈夫ですよね。希実の臆病な感じ、その気持ち、わかるなー。
それよりも希実も4年間色々あったんですね。でもずっと突っ走ってきた希実だから、少し休みなよって脳が心が言ってくれてたんじゃないかなぁ。その時間もきっと必要だったんだと思います。
クレさんが締めって言うのが良いですね。
またいつかどこかで会えると良いなと思います。

<ポプラ社 2017.6>H29.8.5読了