君が人生の時 (1950年)
著者:ウィリヤム・サローヤン
中央公論社(1950)
販売元:Amazon.co.jp
舞台はサンフランシスコの波止場の外れにある、安っぽいショーを見せるニックが経営する場末の酒場。そこには様々な事情を抱えた客がやって来ては去っていく。ピアノの名手、ダンサー、港湾労働者、哲学者、警察官、娼婦……。誰もがそれぞれの想いを抱えながら酒を飲み、本音をポツリと語り、時の流れに身を委ねる。
若く美しい放浪者のジョオは、いつからかこの店にやって来て毎日朝から晩までシャンパンを飲んで過ごす不思議な男だった。この店で出会いジョオの弟分となったトムは、客の一人、自称女優の魅惑的な女性キティに恋しているが思いを打ち明けられずにいた。
坂本君の舞台、観に行けなかったのでせめて頭の中で妄想しようと思い←戯曲を読みました。戯曲が出版されたのは1950年、昭和25年ですよ!65年以上前に出版された本を普通に読めるんだって思いましたよね。
でも、漢字が旧字体だったので解読も大変でした^^;恋が戀とか。体が軆とか。
それでも内容は分かりやすくて1日で読めるくらいでした。きっと中身は変わっているところもあったんでしょうけど、こういう物語だったんだろうなという全体像が見えて良かったです。それでも、難しいですよね。多分ちゃんと時代背景が分かっていれば理解も深まるんだろうなと思います。1930年代。不況に戦争に、重苦しい時代なんですよね。小さな酒場で沢山の客が訪れ、そこにいつからか入り浸るようになったジョオ。自分では過去を語らず、金をたくさん持ち、ジョオに命を助けられ、弟分となっているトムに自分が欲しいものを買わせに行く。
何だか憎めなくて、実は周りから尊敬されているジョオ。
最後までジョオは何者で何がしたいのか、よく分からなかったです。ジョオの両親はアイルランド出身ということなので、祖国を捨てなければならなかった過去がきっとあったはずですよね。足も不自由なようだし、お金はきっと働いて稼いだお金ではきっとなくて。賭け事のくだりがあったから、賭け事で儲けたお金なのかな。ラスベガス近いし(そういう問題か?)
ジョオ自身過去に様々な経験をしていて、だからこそ有り余る憎き金を困っている人に使う。
どことなく哀愁の漂う男ですよね。想像だけでもまーがとてもかっこいいです←
多分舞台上で大きな展開は無いと思うのですが、それでも登場人物たちの心の動きがたくさん垣間見えて読んでいて面白かったです。
<中央公論社 1950.4>H29.7.24読了
著者:ウィリヤム・サローヤン
中央公論社(1950)
販売元:Amazon.co.jp
舞台はサンフランシスコの波止場の外れにある、安っぽいショーを見せるニックが経営する場末の酒場。そこには様々な事情を抱えた客がやって来ては去っていく。ピアノの名手、ダンサー、港湾労働者、哲学者、警察官、娼婦……。誰もがそれぞれの想いを抱えながら酒を飲み、本音をポツリと語り、時の流れに身を委ねる。
若く美しい放浪者のジョオは、いつからかこの店にやって来て毎日朝から晩までシャンパンを飲んで過ごす不思議な男だった。この店で出会いジョオの弟分となったトムは、客の一人、自称女優の魅惑的な女性キティに恋しているが思いを打ち明けられずにいた。
坂本君の舞台、観に行けなかったのでせめて頭の中で妄想しようと思い←戯曲を読みました。戯曲が出版されたのは1950年、昭和25年ですよ!65年以上前に出版された本を普通に読めるんだって思いましたよね。
でも、漢字が旧字体だったので解読も大変でした^^;恋が戀とか。体が軆とか。
それでも内容は分かりやすくて1日で読めるくらいでした。きっと中身は変わっているところもあったんでしょうけど、こういう物語だったんだろうなという全体像が見えて良かったです。それでも、難しいですよね。多分ちゃんと時代背景が分かっていれば理解も深まるんだろうなと思います。1930年代。不況に戦争に、重苦しい時代なんですよね。小さな酒場で沢山の客が訪れ、そこにいつからか入り浸るようになったジョオ。自分では過去を語らず、金をたくさん持ち、ジョオに命を助けられ、弟分となっているトムに自分が欲しいものを買わせに行く。
何だか憎めなくて、実は周りから尊敬されているジョオ。
最後までジョオは何者で何がしたいのか、よく分からなかったです。ジョオの両親はアイルランド出身ということなので、祖国を捨てなければならなかった過去がきっとあったはずですよね。足も不自由なようだし、お金はきっと働いて稼いだお金ではきっとなくて。賭け事のくだりがあったから、賭け事で儲けたお金なのかな。ラスベガス近いし(そういう問題か?)
ジョオ自身過去に様々な経験をしていて、だからこそ有り余る憎き金を困っている人に使う。
どことなく哀愁の漂う男ですよね。想像だけでもまーがとてもかっこいいです←
多分舞台上で大きな展開は無いと思うのですが、それでも登場人物たちの心の動きがたくさん垣間見えて読んでいて面白かったです。
<中央公論社 1950.4>H29.7.24読了