ガーデンガーデン
著者:千早 茜
文藝春秋(2017-05-29)
販売元:Amazon.co.jp

植物になら、惜しみなく与えられるのに。
花と緑を偏愛し、生身の女性と深い関係を築けない、帰国子女の編集者。
異端者は幸せになれるのか。幸せにできるのか。
著者会心の感動作。

あらすじを読まずに読み始めたこの作品。
帰国子女の編集者である羽野君の目線で物語は描かれて行きますが、羽野君自身に魅力は感じなかったなー。なんでもそつなくこなしていて、不本意だろうけど帰国子女というのがまた女性は惹かれるんだろうな。きっと女性に不自由したことはないんだろうけど、私にはいけ好かない不思議な男の人にしか感じなかったです。
でも、周りの女性たちは変わっていきましたね。ただ単に羽野君との遊びに飽きた人、女性の幸せを選んだ人、仕事に追われた人。男は必ず間違えると言っても全体的に相手に対して淡白だなと思って、最後は少しざまあみろ!とまで思ってしまった^^;
羽野の印象は緋奈がぶつけた言葉そのままです。でもそれが、きっと千早さんの狙いだったんですよね。

<文芸春秋 2017.5>H30.7.19読了