鴨川食堂おまかせ (小学館文庫)鴨川食堂おまかせ (小学館文庫)
著者:柏井 壽
小学館(2017-01-06)
販売元:Amazon.co.jp

思い出の「食」を捜していただけなかったら、私はずっと過去ばかりを追いかけてしまっていたと思います―。京都東本願寺近くの鴨川食堂には、今日も人生の迷い人が訪れる。司法試験合格を目指して上京する日の朝に飲んだ味噌汁、大事な約束と一緒に贈られたおにぎり、道ならぬ恋の思い出となった豚のしょうが焼き、酸っぱくないお祖母ちゃんちの冷やし中華、弱小野球チームに食堂のおっちゃんが振る舞ってくれたから揚げ、幼い息子と最後に食べたマカロニグラタン。板前の父と探偵の娘がお迎えする、看板のない食堂にようこそ。美味しいミステリー第四弾!

このシリーズも第4弾ですか。いつもいつもおいしそうなものがたくさん出てきて、読んでいるだけでお腹が空きます。今回もどのお話も良かったです。切なくて温かくて。
特に好きだったのはおにぎりかな。依頼人の女性は過去と決別するために鴨川食堂にやってきて、それが切なかった。から揚げもおいしそうだったな。
でも、前々から言っているけど、こいしの依頼人に対する態度はもう少し何とかならないものか^^;30歳過ぎているとは思えないんだけど…。ちょっと露骨すぎますよね。まああのジュエリーデザイナー?にはそういう態度とってもいいですけど(いいのか?)
まあそれでもちゃんと依頼人が求める味に辿り着いて、おとうちゃんとこいしと、おかあちゃんとの会話が好きなので良いんですけどね。

<小学館 2017.1>H29.4.16読了