ヨーレのクマーヨーレのクマー
著者:宮部 みゆき
KADOKAWA(2016-11-21)
販売元:Amazon.co.jp

クマーは、かいじゅうです。うつくしいフィヨルドと山にかこまれたヨーレのまちを、わるいかいじゅうから守っている、いいかいじゅうです。そのことを、まちの人たちは知りません。だってクマーはとうめいだから。でもある日、クマーの姿がみえるようになったのです。そのとき、まちの人たちがとった行動は―。とうめいなかいじゅう「クマー」をめぐる、やさしく悲しい物語。

「悲嘆の門」に登場した作品を絵本にしたそうですが…え、こんな話出てきたっけ?←
調べたところによるとこの作品に登場した女社長の愛読書…だったそうですが…。え?女社長?^^;この小説のストーリーは覚えてるけど覚えてない…。
まあ、それは置いておいて、1冊の絵本として読んでももちろん何の問題もありません。
舞台は北欧かな。ヨーレという街を襲おうとするかいじゅうたちをクマーはいつも倒して街を守っている。でもクマーはとうめいだから、街の人たちは何も知らない。
絵が綺麗で本も大きいし文章も少ないし、読みやすい絵本ですが内容はとても残酷で哀しいものです。途中から最後まで救われない哀しいお話。
子どもに読んで伝えるのは難しいかな。それでも、目に見える物だけが正しいものではない。って言うことは伝えられるのかも。

<角川書店 2016.11>H29.3.4読了