魔法使いと副店長 (文芸書)魔法使いと副店長 (文芸書)
著者:越谷 オサム
徳間書店(2016-11-22)
販売元:Amazon.co.jp

藤沢太郎(41歳)。憧れのマイホームを買ったばかりなのに、いきなりの転勤命令!妻と幼い息子を残し、湘南にあるスーパーで、本社復帰を目指し、副店長としての業務に勤しむ日々。ある日、自宅アパートの窓から、箒に乗った女の子が突入!アリスと名乗る見習い魔法少女と彼女を見守る役目だという小動物“まるるん”に居候を決めこまれてしまった。慣れない女の子との非日常な暮らしの中で、少しずつ見えてくるもの、変化していくものとは?いかにもライトノベルのような設定から始まる、ハートウォーミングな家族小説!

久しぶりの越谷さん。最近新刊出してないなー元気かなーと思ってました^^;
最初から窓ガラスを突き破ってやってきた不思議な女の子の登場…っていうのに完全なるファンタジー感がぬぐえませんでしたが。でも、アリスの境遇や魔法使いが生まれる理由が徐々に明らかになっていくと、これはファンタジーという言葉だけで片づけてはいけないなと思いました。
最初はアリスのあまりの子供っぽさに14歳でこれはないだろうと思っていたんですけど、読んでいくうちに私も可愛い女の子だなぁと思うようになっていきました。確かに味方を増やす人柄なのかもしれないですね。
藤沢と奥さんの関係も素敵でしたねー。ちゃんと会話をしててお互いを思いやっている感じが良かったです。4月に自分の家に戻れると良いなぁ。

<徳間書店 2016.11>H28.12.27読了