手のひらの京
著者:綿矢 りさ
新潮社(2016-09-30)
販売元:Amazon.co.jp
なんて小さな都だろう。
私はここが好きだけど、いつか旅立つときが来る――。
奥沢家三姉妹の日常に彩られた、京都の春夏秋冬があざやかに息づく、綿矢版『細雪』
おっとりした長女・綾香は31歳、次第につのる結婚へのあせり。一方、子供の頃からモテて、恋愛に生きる次女・羽依は入社早々、職場で人気の上司と恋仲に。大学院で研究に没頭するリケジョの三女・凜は自ら人生を切り拓くべく、いずれ京都を出ようとひとり心に決めていた。生まれ育った土地、家族への尽きせぬ思い。かけがえのない日常に宿るしあわせ。人生に、恋に悩みながらもまっすぐ生きる三姉妹の成長と旅立ちの物語。
久しぶりの綿矢作品でした。
テレビでこの作品が紹介されていて気になって手に取りました。
綾香、羽依、凛という三姉妹がそれぞれ全く違う性格で個性的で、語り手がこの3人で順々に変わっていくんですけど、その読み心地が良いなと思いました。
中でも感情移入してしまったのはもちろん綾香で。まず図書館で働いてるのが良いですよねー。もうそれに尽きる。羨ましいです←
そして恋愛に対する考え方も分かるなーと思いました。私は結婚願望はないけど、もし付き合うなら焦っていると思われたくない、結婚を最初から意識して付き合っていると思われたくない、ゆっくり相手を分かっていくように付き合っていきたい。
付き合う前は焦っていた綾香だけど、いざ好きな人が出来ると身構えているのが凄くよく分かって。デートに行く前の服選びですんごい迷っているのとか、いそいそとお化粧をする姿とか、凄く可愛くて愛おしさを感じました。
羽依は初めは苦手だなぁと思っていました。最初に付き合った男性との件は自業自得としか言いようがないけど、でもその男性もちょっと頭おかしかったですよね←自分に自信があってプライドが高いんでしょうねーあー嫌だ嫌だ←
凛は職人肌ですね。真面目ないい子だなと思いました。凛の気持ち、凄くよく分かります。私は29歳まで実家で暮らしていて職場も実家から通えるところしか始めは考えていませんでした。でも弟と妹が家を出て、年もアラサーになってきたとき、こんな狭い視野で良いのかなと思っていました。今となってはちょっと昔の話です^^
凛も親も始めは反対していましたけど理解してくれてよかったですね。良い親御さんだなと思いました。また三姉妹も性格がバラバラなのに凄く仲が良くて羨ましかったです。
そして舞台となっている京都の雰囲気も良かったです。近々10年ぶりに京都へ母と行く予定なので^^行こうとしている場所も出てきたりして嬉しかったです。
読んでよかったです。
<新潮社 2016.9>H28.11.13読了
著者:綿矢 りさ
新潮社(2016-09-30)
販売元:Amazon.co.jp
なんて小さな都だろう。
私はここが好きだけど、いつか旅立つときが来る――。
奥沢家三姉妹の日常に彩られた、京都の春夏秋冬があざやかに息づく、綿矢版『細雪』
おっとりした長女・綾香は31歳、次第につのる結婚へのあせり。一方、子供の頃からモテて、恋愛に生きる次女・羽依は入社早々、職場で人気の上司と恋仲に。大学院で研究に没頭するリケジョの三女・凜は自ら人生を切り拓くべく、いずれ京都を出ようとひとり心に決めていた。生まれ育った土地、家族への尽きせぬ思い。かけがえのない日常に宿るしあわせ。人生に、恋に悩みながらもまっすぐ生きる三姉妹の成長と旅立ちの物語。
久しぶりの綿矢作品でした。
テレビでこの作品が紹介されていて気になって手に取りました。
綾香、羽依、凛という三姉妹がそれぞれ全く違う性格で個性的で、語り手がこの3人で順々に変わっていくんですけど、その読み心地が良いなと思いました。
中でも感情移入してしまったのはもちろん綾香で。まず図書館で働いてるのが良いですよねー。もうそれに尽きる。羨ましいです←
そして恋愛に対する考え方も分かるなーと思いました。私は結婚願望はないけど、もし付き合うなら焦っていると思われたくない、結婚を最初から意識して付き合っていると思われたくない、ゆっくり相手を分かっていくように付き合っていきたい。
付き合う前は焦っていた綾香だけど、いざ好きな人が出来ると身構えているのが凄くよく分かって。デートに行く前の服選びですんごい迷っているのとか、いそいそとお化粧をする姿とか、凄く可愛くて愛おしさを感じました。
羽依は初めは苦手だなぁと思っていました。最初に付き合った男性との件は自業自得としか言いようがないけど、でもその男性もちょっと頭おかしかったですよね←自分に自信があってプライドが高いんでしょうねーあー嫌だ嫌だ←
凛は職人肌ですね。真面目ないい子だなと思いました。凛の気持ち、凄くよく分かります。私は29歳まで実家で暮らしていて職場も実家から通えるところしか始めは考えていませんでした。でも弟と妹が家を出て、年もアラサーになってきたとき、こんな狭い視野で良いのかなと思っていました。今となってはちょっと昔の話です^^
凛も親も始めは反対していましたけど理解してくれてよかったですね。良い親御さんだなと思いました。また三姉妹も性格がバラバラなのに凄く仲が良くて羨ましかったです。
そして舞台となっている京都の雰囲気も良かったです。近々10年ぶりに京都へ母と行く予定なので^^行こうとしている場所も出てきたりして嬉しかったです。
読んでよかったです。
<新潮社 2016.9>H28.11.13読了
三姉妹の性格が見事にバラバラでしたよね〜。でも仲の良さが伝わってきて私もちょっと羨ましく感じました。
それぞれが個性的で読むのが楽しかったです。
最初は長女の綾香に親近感を持って読んでたんですが、読み進めていくうちに「なんか違うなぁ」と思えてきて。途中からは共感というより声援を送るような気持ちでの読書になりました。