図書館ノート―沖縄から「図書館の自由」を考える図書館ノート―沖縄から「図書館の自由」を考える
著者:山口 真也
教育史料出版会(2016-08)
販売元:Amazon.co.jp

「図書館の自由」は難しい、でも面白い!

著者さんは沖縄県に住む図書館情報学を教える大学教授です。
北海道に住んでいる身としては沖縄は別世界ですね〜。同じ日本なのに同じとは思えないほど気候が違いますもんね。
この本を読んで、沖縄の図書館事情や雇用などの状況を知ることが出来て良かったです。勉強になりました。
沖縄では学校司書が多く配置されているとは知りませんでした。また、なぜかそれはアメリカのお陰だと言っている人もいるということも驚きました。なんでそうなるんだろうか…。
沖縄の事情についても書かれていましたが、やはりなにより「図書館の自由」について多く取り上げられていて面白かったです。
私も図書館に勤めていた時、選書会議でこの本は入れるべきか否かという話はたくさんしてきました。
それでもやはり図書館は読みたい人がいる限り規制はしてはいけないのだと私は思います。
「はだしのゲン」の報道は記憶に新しいですが、私は実は読んでいないので^^;何も言う権利なんてないんですけど、それでも大人が規制するのはおかしいなと思います。読むか読まないかは読む本人が決めることだし、この本がダメとなったらじゃああの本も、じゃあこの本もと規制する本はたくさん出てきます。それは「自由」ではないですよね。
私も、同じフィールドで闘いたいなぁ…。
にしても。こういう図書館関係の本を読んでいるとたまに某図書館が登場しますけど、あの図書館を褒めている人に会ったことがないんですが。やたら話題にはなりましたけど、果たして創って良かったんですかねぇ。私は行きたいとは思いませんが、行かないと現状が分からないから1度は行ってみたい気もします(どっちだ)

<教育史料出版会 2016.8>H28.10.11読了