俗・偽恋愛小説家俗・偽恋愛小説家
著者:森 晶麿
朝日新聞出版(2016-08-05)
販売元:Amazon.co.jp

「白雪姫」「ラプンツェル」「かえるの王さま」「くるみ割り人形」
――誰もが知っている、おとぎ話に隠された、
恋物語と事件の≪真相≫を“偽"恋愛小説家&駆け出し編集者コンビが読み解く連作恋愛ミステリ第2弾。
恋愛小説家・夢宮宇多は、デビュー作『彼女』が話題となり次回作が待ち望まれていた。ところが、担当編集者の月子が催促をするものの、夢宮は次回作の『月と涙』の原稿の続きを、書いてくる気配がない。そのうえ、「夢宮が女性と仲良く歩いていた」という話を、月子は同僚から聞いてしまう。
現実とリンクする夢宮の次回作のラストで、主人公の青年は「月」と「涙」どちらを恋の相手に選ぶのか……?
続きが気になりながらも、月子はヤケを起こし、お見合いを引き受ける。その相手は子供の頃に憧れていた人だった。
◆第1話「白雪姫に捧ぐ果実」
豪華客船【スノーホワイト】で、スキャンダルの最中の美人女優が突然死してしまう。
◆第2話「ラプンツェルの涙」
ラプンツェルの魔女さながらに、歌姫を大切に育ててきた演歌歌手の女。歌姫の裏切りに、女の愛憎は……。
◆第3話「カエルの覚悟と純愛と」
大物恋愛小説家の屋敷に招かれた、月子。カエルを偏愛する作家は、胸の奥底に隠している【秘密】があった。
◆第4話「くるみ割り人形と旅立つ」
夢宮の元想い人・涙子が誘拐された!? 夢宮と一緒に、彼女を救出しようと奔走する月子だが――。

まさか続編が出るとは…!
ということで読みました。黒猫シリーズ以外は読むのにドキドキするのですが^^;前作は割と好きな感じだったので、そこまで意気込まなくても大丈夫でした←
童話と連動した物語というコンセプトが割と好きです。
鯨統一郎さんの小説も好きなのでこういう物語自体が好きなんだろうな、自分。
童話に絡んだお話というと、主旨はちょっと違うのですが、むかし「なかよし」で連載していた「くるみと七人のこびとたち」というマンガを思い出します。くるみのお兄ちゃんが本の中で白雪姫と恋に落ちたために物語たちが狂い、くるみと白雪姫の王子になる予定のカイルと小人たちと共に旅をするというお話。あぁ、懐かしいな。
まあ、本当に主旨は全然違います^^;
今回は聡というキャラクターが登場しましたね。
月子の幼馴染だけどなんか胡散臭いなとは思っていました^^;
まあ、それともちょっと違いましたけど、月子が早まらなくて良かったです。
と言っても、私は夢センセの良さが分かるような分からないようななんですけどねー。
ミステリとしては面白かったです。
ただ、私が「カエルのおうさま」と「くるみ割り人形」の物語自体をあまりわかっていないというところがただただ自分に残念…。

<朝日新聞出版 2016.8>H28.9.9読了