咲ク・ララ・ファミリア (幻冬舎単行本)咲ク・ララ・ファミリア (幻冬舎単行本)
著者:越智月子
幻冬舎(2016-04-20)
販売元:Amazon.co.jp

オススメ!
62歳になる父から突然聞かされた再婚話。14年前に母が若い男と駆け落ちした後、結婚して早々に家を出た長女・橙子(39)、代わりに家庭を支え続けた次女・柊子(36)、引きこもりの三女・桐子(31)、空気より軽い四女・楓子(29)が一堂に会した姉妹会議の場に、再婚相手が現れて…。

タイトルとあらすじが気になって読みました。初読み作家さんです。
いやー面白かったなー。4姉妹でみんな性格が違って個性的で、だから読む人は姉妹の誰かに感情移入したりするんじゃないかなーと思います。
私は次女の柊子の気持ちが良く分かりましたねー。私は長女だけどだからか奔放な次女(妹)の愚痴を親から聞かされたり、妹の言い分も聞かされたり。別に私は何かしたりはしないんだけどそれが凄く嫌で両親のことも妹のことも大嫌いだった時期がありましたねー。なんてことを思い出しました。ただ私は柊子ほどキツくはないと思いますけど^^;いやどうかな。
お父さんと橙子が歩いている時の会話から何となく最後の予感はしていたんですけど…
こんなバラバラな家族でどうなることかと思いましたけど、少しずつ変わっていく姿が良かったです。桐子の変わりようが良かったですねー。
そしてお父さんと再婚相手の薫の関係も凄く素敵でした。実際に自分の家族がそうだったら…って考えたらやっぱり始めは戸惑ってしまうかもしれないけど、それでもやっぱり受け入れたいなと思う。最近その関係で悲しい事件というか事故がありましたし…。
柊子が最初は拒絶していた薫と最終的にとてもいい関係を築いていて、家族になったんだなぁと思って微笑ましく読み終えました。
何でも言い合える関係になっていて良かったです。
初読み作家さんでしたがお名前は前から拝見していて気になっていました。他の作品も手に取って見ようと思いました^^

<幻冬舎 2016.3>H28.8.4読了