図書館の自由を求めて―「図書館の自由に関する宣言」採択50周年座談会・6図書館の自由を求めて―「図書館の自由に関する宣言」採択50周年座談会・6
日本図書館協会(2016-05)
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「図書館の自由」をめぐってこれまで積み重ねられてきた図書館関係者の実践を振り返る。「図書館の自由」の基本と課題を確かめられる一冊。図書館の自由に関する宣言60周年記念講演会などの内容を収録。

図書館の自由委員会なんてあったんですね。知りませんでした。
私が図書館に勤めている間にもこういう内容のもので議論された本がありました。
今もあるのかわかりませんが、著者さんが図書館に置くなと言っていたり、発売から数か月たってからじゃないと図書館においてはいけないといっていたりする場合もあって。でも利用者からリクエストが来た場合どうするか。とか、そういう話をしたことがあったなー。
この本に書かれていた事件は知っているものもありました。
「ちびくろサンボ」とか「はだしのゲン」とか最近だと「絶歌」とか。
著者、出版社、図書館、利用者、いろんな視点があって、またどれも正解や不正解があるわけではないから難しいですよね。
最近は「図書館の自由」という話題になるとちらっとでも「図書館戦争」のことが書かれることが多くなりましたねー。
アニメ化や映画化される前はそこまでではなかったと思いますけど。
確かに実際に図書館に勤めている方からするといろんな意見があると思いますが「図書館の自由」という宣言があるということが認知されたという面ではよかったんじゃないかと部外者は思いますけどね^^;
映画化(実写化)は私はそれ以前の問題なのでこちらのことに関してはノーコメントにしますが←
座談会の内容は難しかったのですが、最後に図書館にまつわる事件についての解説が書かれていたのがとてもありがたかったです。勉強になりました。

<日本図書館協会 2016.5>H28.7.21読了