ビニールの城ビニールの城
著者:唐 十郎
沖積舎(1987-05)
販売元:Amazon.co.jp

月光さし入る浅草・神谷バーの店内で、腹話術師の青年とビニ本のモデル女とがふと再会する…。劇団第七病棟が長年の蓄積を一気に吐き出した近来まれな芝居の傑作を、戯曲、インタビュー、書き下ろしエッセイなどで、ここに再現する。

8月に観劇に行く舞台の戯曲を読みました。唐十郎さんが脚本、1987年に上演された舞台です。29年振りになるんですかね。
最初で最後の1度きりの観劇なので読んでおこうと思って手に取ったのですがやっぱり難しくてよく分からなかったです^^;
生身の人間が苦手な朝顔とビニ本女のモモ。
朝顔が愛したのは生身のモモではなくビニ本の中のモモ。
それでもモモは自分を「愛している」と言ってくれた朝顔のことが好きで、それでも振り向いてくれない朝顔を憎んでいた。
朝顔がまた難しいというか陰を持ったキャラクターですね…。ホント変人を演じさせたらピカイチな剛ちゃんにピッタリですよ(最大限に褒めている)
モモも真っ直ぐなような屈折しているような愛情を朝顔に注いでいますよね。朝顔がやることもドキドキしますけどモモがやることも結構ドキドキするシーンが多かったですけど…。宮沢りえさんのモモ…観たい。
全然関係ないけどモモって名前が剛ちゃんが飼っていた犬と同じ名前だなーとちょっと懐かしさも感じました(ホントに全然関係ない)

<沖積舎 1987.5>H28.7.16読了