オムライス日和 BAR追分 (ハルキ文庫)オムライス日和 BAR追分 (ハルキ文庫)
著者:伊吹有喜
角川春樹事務所(2016-02-12)
販売元:Amazon.co.jp

有名電機メーカーに勤める菊池沙里は、大学時代にゼミで同期だった宇藤輝良と再会する。卒業して五年、宇藤は「ねこみち横丁振興会」の管理人をしながら、脚本家になる夢を追い続けているという。数日後、友人の結婚式の二次会後に、宇藤がよくいるというねこみち横丁のBAR追分に顔を出した沙里だったが…(「オムライス日和」より)。昼はバールで夜はバー―二つの顔を持つBAR追分で繰り広げられる人間ドラマが温かく胸に沁みる人気シリーズ、書き下ろしで贈る待望の第二弾。

昨日と今日と1泊2日で東京へ行ってきました。私はいつも旅行の際は文庫本を3冊持っていくのですけどこの作品はその中の1冊。1日目JRで新千歳空港へ向かい、飛行機を待ち、乗り込んで離陸…くらいで読み終わってしまい^^;あと2冊も読み終わっちゃうんじゃないかという変な心配から始まりました。結果3冊目の半分くらいまででした。良かった←
ということで感想。
ついこの間読んだのに、宇藤君がどうしてこの商店街で住み込みで働き始めたのかきっかけをすっかり忘れていました^^;
「猫の恩返し」某映画を思い出しましたけどまあ、全く関係はありません。地域猫デビィが太ってきたと心配する桃子さん。宇藤君が尾行するもいつも同じところで見失う。そこで桃子さんは首輪にメッセージを付けることを思いつきます。デビィの謎から最後あんな展開になるとは思いませんでした。フッコさんが元気になって本当に良かった。
「オムライス日和」沙里の気持ちは分かったけどあんまり好きな子じゃなかったな。お友達同様。宇藤君、酷い言われようでしたね^^;それにしてはの展開がそれはないんじゃないの?と同性ながらちょっとイラっとしてしまいました。最後はよかったですけどね。
「ようこそ、餃子パーティへ」宇藤君、桃子さん、伊藤君が作った餃子が凄くおいしそうでしたー。食べたい。にしても伊藤君の謎が出てきて気になる感じでしたね。
「森の隠れ家」伊藤君の過去が明らかになりましたね。お店に来た女の子たち不躾でマナーがなっていないけど根底にある気持ちはわかるから切なくなりましたねぇ。でも、どうにもならないこともありますからね…。桃子さんが悩んでいる事、分かるけど、でも桃子さんはとても大人で料理も出来て素敵な女性だなと思うので今のままでいてほしいななんて思いました。宇藤君も仕事がちょっとだけど来て良かったね。また続編が出てほしいです。

<角川書店 2016.2>H28.5.4読了