那覇の市場で古本屋―ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々那覇の市場で古本屋―ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々
著者:宇田智子
ボーダーインク(2013-07)
販売元:Amazon.co.jp

日本一大きな新刊書店の書店員から、日本一狭い古本屋の店主へ。
〈ジュンク堂那覇店が開店するときに東京から異動してきた私が、その二年後にひとりで古書店を始めるとは、自分でも思いもしなかったー〉

すずらん本屋堂で紹介されていた作品。実際に宇田さんへもインタビューをされていました。
宇田さんの本は以前も1冊読んでいましたが、こちらの方が古本屋を始めた経緯や日々の出来事が細かく書かれていたように思います。
やっぱり表紙がいいですよね。お隣は漬け物屋さん。商店街の中にある小さな古本屋。佇まいが素敵です。
宇田さんの文章は良い意味で淡白な感じがとても読みやすいです。でもその中に情熱も感じます。
どうして古本屋さんになったのか、はっきりとした意思や動機は書かれていないのですが、文章を読んでいるだけで「沖縄県産本」の魅力は感じます。
日本の中でも独特の文化を持つ沖縄に、魅力があるというのが1番ですよね。
同世代の女性がこうして自分の生きる道を見出し、邁進している姿を拝見していると、自分の励みにもなります。
読んでよかったです。

〈ボーダーインク 2013.10〉H28.3.18読了