校閲ガール ア・ラ・モード校閲ガール ア・ラ・モード
著者:宮木 あや子
KADOKAWA/角川書店(2015-12-18)
販売元:Amazon.co.jp

憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、総合出版社・景凡社に就職した河野悦子。
しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。
入社して2年目、ファッション誌への異動を夢見て苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々を過ごす悦子。
そして明るく一直線な彼女の周りには、個性豊かな仕事仲間もたくさん。
悦子の同期で、帰国子女のファッション誌編集者、これまた同期の東大出身カタブツ文芸編集者、校閲部同僚でよきアドバイスをくれる、グレーゾーン(オネエ系)のお洒落男子、
悦子の天敵(!?)のテキトー編集男、エリンギに似ている校閲部の部長、なぜか悦子を気に入るベテラン作家、などなど、彼ら彼女らも、日々の仕事の悩みや、驚くべき過去があって……。
読むと元気が出るワーキングエンタメ!

続編!嬉しい!と思っていたけど今回の主役は悦子の脇を固める個性的な面々が主人公だったんですね。読んだのが結構前だったので森尾って誰だっけ?って最初から不安になりましたけども^^;でも読んでいたら思い出しました。良かった。
にしても宮木さん勇気がありますね。森尾、米岡、藤岩はまだしも最後の3人おっさんですからね^^;まあ貝塚は青年か。
みんないろんな想いで仕事に打ち込んでいるんだなぁと羨ましくなりました。米岡のお話はちょっと切なかったなぁ。でも米岡はどうも芸能人の某人を思い浮かべてしまって調子が狂います←
藤岩の話も良かった。でも私ならそんな彼氏は別れるな〜。私が大人気ないのかな。
衝撃だったのは茸原部長の過去かな。なんすかそのドラマのような展開。っていうかドラマでしょ…。でも校閲部は河野と米岡がちょっと異質だけどなんだかんだで和やかそうで良いですね。
そして少し他の作品とリンクしているのも嬉しかったです。最後の漫画も可愛かったなー。
いろんな視点でこの物語をもっと読みたいと思いました。

<角川書店 2015.12>H28.3.11読了