青藍病治療マニュアル青藍病治療マニュアル
著者:似鳥 鶏
KADOKAWA/角川書店(2015-02-26)
販売元:Amazon.co.jp

「異能症」―別名を「青藍病」という。原因不明、特効薬なし、患者の症状は様々で、一説には、心の病と密接な関係があるとされる。たとえば犬嫌いが昂じて動物全般から威嚇攻撃される能力を得たり、自覚なく虫を潰す恐怖から、それに触れる前に殺す能力が発現したり、金にだらしない肉親への嫌悪感が、年収を読み取る能力を開花させたり、胸に灯る青い蛍の光を見て、人の死期を悟る能力、であったり…。共通点は能力の発動時に「青い発光を自覚する」、ただそれだけ。治療法を模索する静先生とその患者たちのドラマを描く、“異能”青春小説!

この本が刊行されていたことを知らなくて出遅れました。
タイトルと装丁を見ると何だか怖そうなイメージだったのですが中身は不思議な病を抱える若い男女の青春物語でした。
ホント青春!清々しいったらなかったです。
最初の高校生の青年は好きな女の子のために色々行動しているのが可愛かったし←
虫を殺す能力を持つ少年は正義感にあふれていたし、年収を読み取る能力を持つ女性はハードボイルドな展開になったし、最後の死期を悟る能力はもう幼馴染の二人がひたすら可愛かったし。
奇妙な「異能症」という病気、でもその病気のきっかけを知りまた自分はどう付き合っていきたいかそれを考えていくことでコントロールも出来ていけそうだしとにかく10代の爽やかな甘酸っぱいきゅんきゅんを拝めて楽しかったです^m^
そして余談ですが最後の最後にローカルネタがたくさん登場して札幌に住んでいる身としては嬉しかったです。

<角川書店 2015.2>H28.1.7読了