葬偽屋は弔わない: 殺生歩武と5つのヴァ二タス
著者:森 晶麿
河出書房新社(2015-10-22)
販売元:Amazon.co.jp
自分が死んだら周りの人たちはどんな反応するんだろう。その願い<葬偽屋>が叶えます。アガサ・クリスティー賞作家が描く新たなヒーローはお坊さん!? 人の本音に迫る本格人情ミステリ!
いやーなかなか罰当たりな作品でしたね^^;
でも、考えたことはあるかも。自分がもし今死んだらみんなお葬式に来てくれるかなとか、どういう人たちが来てくれるのかなとか。
そんな願いをかなえてくれるのが葬儀屋…ではなく葬偽屋。
この葬偽屋を取り仕切るのは第三十六代臨済宗煩悩寺当主、殺生歩武。
そして、恋人が亡くなったことがきっかけで死のうと思っていたところを歩武に生かされることになった高浜セレナ。
自分の葬偽をしてほしいと依頼を受け、その依頼者の<殻>を作るのがカフェ<サボタージュ>の店主黒村。
なかなか高額の葬偽なのにどうして人は依頼するのか。
5人の依頼人が出てきますがやはりその理由は入り組んでいました。
母親が父と息子を置いて失踪しているとか、愛人に自分の死にざまを見せたいとかヤクザが跡取りの事を考えてとか昔の初恋が忘れられないからその人を死んだことにして一歩を踏み出したいとか。
依頼の中に真実があり、その真実を歩武は華麗に解いていきます。なのでジャンルとしてはミステリ?なのかな。ミステリともちょっと違うような気もしますけども…。
でも、面白かったです。依頼人の中にはセレナや歩武に関わる人たちも出てきたりして、本当にいろんな真実が読んでいるうちに見えてきて。
そして時々登場する美術の知識やその作品のテーマとなる言葉の意味が面白くて、森さんの博識なところも伺えてよかったです。ここは黒猫シリーズでも垣間見えますけどね^^
<河出書房新社 2015.10>H27.12.22読了
著者:森 晶麿
河出書房新社(2015-10-22)
販売元:Amazon.co.jp
自分が死んだら周りの人たちはどんな反応するんだろう。その願い<葬偽屋>が叶えます。アガサ・クリスティー賞作家が描く新たなヒーローはお坊さん!? 人の本音に迫る本格人情ミステリ!
いやーなかなか罰当たりな作品でしたね^^;
でも、考えたことはあるかも。自分がもし今死んだらみんなお葬式に来てくれるかなとか、どういう人たちが来てくれるのかなとか。
そんな願いをかなえてくれるのが葬儀屋…ではなく葬偽屋。
この葬偽屋を取り仕切るのは第三十六代臨済宗煩悩寺当主、殺生歩武。
そして、恋人が亡くなったことがきっかけで死のうと思っていたところを歩武に生かされることになった高浜セレナ。
自分の葬偽をしてほしいと依頼を受け、その依頼者の<殻>を作るのがカフェ<サボタージュ>の店主黒村。
なかなか高額の葬偽なのにどうして人は依頼するのか。
5人の依頼人が出てきますがやはりその理由は入り組んでいました。
母親が父と息子を置いて失踪しているとか、愛人に自分の死にざまを見せたいとかヤクザが跡取りの事を考えてとか昔の初恋が忘れられないからその人を死んだことにして一歩を踏み出したいとか。
依頼の中に真実があり、その真実を歩武は華麗に解いていきます。なのでジャンルとしてはミステリ?なのかな。ミステリともちょっと違うような気もしますけども…。
でも、面白かったです。依頼人の中にはセレナや歩武に関わる人たちも出てきたりして、本当にいろんな真実が読んでいるうちに見えてきて。
そして時々登場する美術の知識やその作品のテーマとなる言葉の意味が面白くて、森さんの博識なところも伺えてよかったです。ここは黒猫シリーズでも垣間見えますけどね^^
<河出書房新社 2015.10>H27.12.22読了
家族しか来てくれなかったら寂しいし^^;
歩武のキャラがなかなか良かったですよね。
彼の美術薀蓄、私も楽しめました。
森さんの作品は当たり外れが激しいですが、
これは当たりで良かったです。次は黒猫シリーズ
だから安心して読めますけどね(笑)。