中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇
著者:中野 京子
文藝春秋(2015-07-27)
販売元:Amazon.co.jp

横たわる美女、片や絶讃、片や大スキャンダル!?
同様の題材や図柄なのに、その意味や世の評価は時に正反対。人気シリーズ第4弾は様々な観点から2点の絵を対決、真相を紐解きます。

このシリーズ4冊目なんですね。
私1冊しか読んでいなかったです。今回で2冊目ですね。
中野さんの作品は分かりやすくて好きです。といっても全然頭の中に入ってないと思うんですけど^^;
今回のテーマは対決篇。
時代も国も違うのだけどテーマが同じだったり内容が同じだったりしてこういう見方もあるのかと新鮮でした。
また中野さんの文章が面白いです。ちょいちょい突っ込みたくなるような感じ^^
面白かった対決をいくつか。
ルノワールとピカソが書かれた「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」昼と夜でこんなに雰囲気が違うのかとびっくり。
あとは奥さんを書くことがあっても旦那様を書いているという作品はほとんどないというのもなるほど・・・と思いました。確かに男性のかっちりした体型の絵より女性のふくよかな体つきの絵の方が見栄えがしますもんね。
それから自画像を描く人は割といるけど夫婦一緒の絵を描く人は少ないっていうのもなるほどと思ったのだけど、この本で出てきた2作はどちらも素敵でした。特にルーベンスの絵。凄く素敵!夫婦の仲睦まじい感じが分かります。
あ、そうそう。篠山紀信さんが撮影した三島由紀夫の写真。凄く印象的なのがあったんですけど元ネタがあったんですねー。無知すぎますよね、失礼^^;
「聖セバスティアヌス」…美しい画でした。
読んでいないあと2冊も探して読んでみようと思います。

<文芸春秋 2015.7>H27.11.14読了